■じねんじょう山芋(自然薯)活用法
現状と展望
「自然に生えるところから自然生という」 自然の山野に自生する日本古来種の山芋を昔より「自然生」と呼びます。まことにシンプルで本来的な命名です。 広辞苑でも…、栽培されているヤマノイモに対して、自生しているヤマノイモの称。と記されています。「自然薯」は「自然生」の転と説明されていますので、「自然生」が本来的な表記となります。 やまいもまつりネットワークでは、この野性的で土着的な風趣を愛でるためにも「薯」より、本来的な「生」を使って「自然生」と表記して「じねんじょう」と読むことにしています。
自然生(自然薯)は10月〜4月の約半年にわたって採取が可能です。そして大きな根部やその実の「零余子」(むかご)は滋養が豊富で生でも食されることができることから、米や麦も知らない古代日本の原住民や縄文人にとっては、寒期の貴重・不可欠な食材でもあったのでしょう、山の幸として不動の位置にあったと思われます。 日本人には、この山の幸に育まれた 記憶が遺伝子に残こされているようです。 土を思い出すような自然の風味を口にした時、ほのかに感じるなつかしさのような心身のゆらぎは そんなところからくるのでしょうか。 稲作が大陸から伝わって、日本人の食文化が大きく変化しました。その以降も多くの外来の穀物や野菜などが輸入され、日本でも栽培されるようになりました。希少な自然生は食文化の隅に追いやられようですが(一部地域を除いて)、先人の残した書き物にも、栄養食、生薬としての珍重ぶりがよく紹介されいます。 →次へ(流通食材としての自然生)
『天然(山掘り)」と「天然種(栽培)』 山で自生するじねんじょう(自然薯)を掘り出すのが山掘りものと称します。山掘りで採取した天然物にも、土壌や気候によって生じる品種・品質に大きな違いがあります。 これらの自然薯の内で、 粘りや風味を吟味して、優良種を選抜して、種芋として栽培するのが天然種栽培と言われるものです。 自然生(自然薯)の栽培で難しい点はこの品質の保持です。同株から毎年必ず同質のものができるとは限りません。多くは劣化(粘り・風味が)する方に傾きがちです。寒地をのぞいて土壌的には日本の多くの地域で栽培は可能ですが、天然種の保存、亜種と本種の選別、品質が保証された種芋の確保と供給には、多くの課題があります。 やまいもまつりネットワークでは20年来の技術・経験の蓄積をもとに、天然(山掘り)の採取者と天然種(栽培)の生産者との密接なネットワークを全国的に拡げています。 →次へ (自然生の活用法)
★目次一覧★
■じねんじょうの現状と展望
■じねんじょう山芋の活用法
■拠点の店づくり提案
■自然薯の商品開発の提案
■総合的なふる里づくり
■ふる里づくりプラン例